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Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

E-Mail: tomita.naohide.5c@kyoto-u.ac.jp
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2008年09月22日

ジュニアキャンパス

 土曜日に中学生への講義「ジュニアキャンパス」を終えた.中学生たちの真摯な視線に触れてとても充実した時間だったが,研究室に帰ってくると机にうつぶせてしばらく頭を休ませなければならなかった.思いの外疲れたのだ.この少し前に,大阪市立科学館に行って小中学生向きの科学授業をいくつか見させていただいたが,そこでは吸水性ポリマーや液体窒素や科学玩具などを使って,物理,化学,生物の様々なしくみを面白く紹介していた.いったいこれ以上の授業ができるのだろうか?これとは異なった大学ならではの授業が自分にはできるのだろうか,と,その時から少なからずストレスを感じていたのだ.
 当初は,大学や大学院で行っている授業の難しいところを省いて講義すればいい,と安易に考えていた.しかし,おもしろく科学を紹介する授業ならば科学館やテレビ番組ですでに行われている.大学ではむしろ難しい最先端の内容をやさしく,しかも嘘が無く説明しなければならない.
 いや,しかし小中学生への講義で本当に難しいのはそこではないかもしれない.難しい内容をやさしく嘘が無く表現することは確かに難しいけれども不可能ではない.やさしい言葉で表現してみる事は,ものごとの本質を考え直す良い経験ともなった.しかし,科学館の人たちのように,途切れることなく子供たちの注意を引きつけておくことが,はたして自分にはできるのだろうか.
 大学受験とは,机に座っておとなしく積極的に講義を聴いてくれる人間を選別している制度でもあるのだろう.京大の教員であることは,この点では実に恵まれた環境にいるのだ(たぶん).今回の「ジュニアキャンパス」では,幸いにも子供たちを退屈させることはあまり無かったようだが,もともと科学に興味を持った生徒たちが集まってきているのだから当たり前なのかもしれない.小中学校の先生たちは,興味を持たない子供たちにも対峙して,毎日何時間もの授業を行っている.その苦労と心労はたるやどれほどだろうか,私などには想像もつかない.




posted by トミタ ナオヒデ at 10:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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