富田直秀(Naohide TOMITA)     e-mail: tomita.naohide.5c kyoto-u.ac.jp  ←を半角に変えてください。


Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

E-Mail: tomita.naohide.5c@kyoto-u.ac.jp
(@を半角に変えて下さい。たくさんのメールをいただいており、お返事できない場合が多いと思います。申し訳ありません。)

2010年03月25日

医療福祉機器開発

とんでもなく忙しい日々が続いて、なかなか書き込みができない、、
委員長を務めさせていただいた、経産省の医療福祉機器開発に関する調査研究の「結び」に書いた文を転記します。

 医療・福祉技術の開発では、言葉や数字に表されない多様な知識(暗黙知)を考慮した職人的な作業が必須ですが、研究分野の細分化によって研究者と現場との結びつきが希薄となった現在では、なかなか技術シーズが現場に応用されにくい問題があります。またたとえば、誰でもが持っている(つまり,市場が大きな)問題を,簡便に(リスクが少なく)診断・治療できる技術は精力的に開発されますが、たとえ大きな効果を生む技術であっても(一般に効果が大きいほど副作用も大きくなりますので)リスクが大きく市場の小さな技術は,なかなか実用化されない問題があります。これらの問題の解決のためには、国の適切な補助と共に、直接に顔を合わせるコミュニケーション環境の設定が必要不可欠であると考えます。今回は、現場、研究開発者、学生などが直接に顔を合わせ、お互いの悪い点,至らぬ点を「ほがらかに」指摘しあうブレイン・ストーミングを試みましたが、4ヶ月の期間では特定の needに関する解決策を具体的に検討するところにまで至ることができませんでした。しかし、研究開発の方向性のみならずそのモチベーションを形成させる効果も、主観的には確認されたと考えています。
 生物学的に見ても、ヒトの社会は利他行為によって支えられており、ヒトはその特異的なコミュニケーション環境の中で利他行為を獲得していると考えられています。医療・福祉関連の研究開発においても、利他的なモチベーションが最も重要な基本姿勢であり、その育成のためには、現場、研究開発者などが直接に顔を合わせ、お互いの悪い点,至らぬ点を「ほがらかに」指摘しあうコミュニケーション環境の設定が必要不可欠であると考えます。
(後略)

 富田直秀 
posted by トミタ ナオヒデ at 14:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
京都大学 工学研究科 機械理工学専攻 医療工学分野(医学研究科 生体工学分野) 
〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学工学部物理系校舎
医療工学研究室 富田研 425号・426号
Copyright (C) Tomita Laboratory. All rights reserved.

いちご会