富田直秀(Naohide TOMITA)     e-mail: tomita.naohide.5c kyoto-u.ac.jp  ←を半角に変えてください。


Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

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2010年06月17日

裸体クロッキー

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 今年の初めから(もう二十数年ぶりになるだろうか)裸体クロッキー会に参加している。このことを学生に言うと、「美人の人のなら見てみたいですね」などと笑う。違うのだ、たとえば、でっぷりと突き出たおなかや、皺や、不対称な身体の動きの美しさが、裸体クロッキーをしてみるとよくわかる。いわゆる、美人、とは平均値のようなもので、美のほんの一側面でしかない。
 生意気で高慢な意見だが、クロッキーは私のような元来の下手くそこそ良いと思う。筆を制御できずに、しかしそれを気にせずに何枚も何枚も下手くそに描き散らす。すると、描き散らした駄作の山の中に、とても自分で描いたとは思えないような生き生きとした形や筆の勢いが(厳とした「モノ」として)残されていることがある。それが、なんとも不思議な喜びなのだ。
 日本画家の中尾美園さんに言わせると、そんな時は「対象にすっぽり入り込んでいる」のだそうだ。ああ、この感覚は、剣道や研究の心持ちにも似ている。何と自分はダメ人間なのだろうか、と頭を抱える日常だが、それにもめげずに動き続けているとに、まるで自分ではないようなところから思わぬ技やアイデアが生まれ出ることがある。平均の私は何にしても「美人」ではないが、醜いながらもなんとか没頭して動き続けていると、何かがひょんと生まれる。私だけではない。イキモノ、とはみなそうなのだろう。
posted by トミタ ナオヒデ at 17:13| アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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