富田直秀(Naohide TOMITA)     e-mail: tomita.naohide.5c kyoto-u.ac.jp  ←を半角に変えてください。


Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

E-Mail: tomita.naohide.5c@kyoto-u.ac.jp
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2010年09月09日

役に立つ、とは

「役に立つ」とは何か,,を問う質問集として「ふぞろいの技術」という本を書き出してもう何年にもなる.ほとんど内容はできあがっているのだが,ここに来て作業が止まってしまった.鳥の目のページでは,技術が持続的に役に立つためのしくみ:事業化をとりあげて,その動機となる功利とリスクの定量化やその問題点を質問形式で議論する.虫の目のページでは,技術の「質」をとりあげていて,結局のところ(いつも主張しているように)コミュニケーションが手段ではなく目的であるところに最良の質が生まれる,その事実を述べようとしている.
さてしかし私自身はどうだろうか,とふり返ってみて,筆が止まってしまった.たとえば,ボランティア活動をすると,私が,自分を犠牲にしてまで人を助けようとはしていない,ということを思い知らされる.また開発研究においても,こつこつと「質」を作り上げる最後の作業では,結局のところ人に頼ってしまう.おまえは本当に人の役に立ちたいと思っているのか,と問われると,私はただ人の役に立ちたいと思っている人たちと共にいたいだけなのかもしれない.
 学生たちにはこう言っている.「諸君のやりたいことと,社会が諸君に求める役に立つことを一致させるのが,処世なのだ」と.しかし,それは結局のところ私の言い訳なのだろう.
posted by トミタ ナオヒデ at 20:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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