富田直秀(Naohide TOMITA)     e-mail: tomita.naohide.5c kyoto-u.ac.jp  ←を半角に変えてください。


Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

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2010年12月07日

私の本姓

 最近になって,なぜか思い出す.ゴトン,とゴミ箱に捨てたアイスクリームの音が今も耳に残っている.私は工学研究科の修士を出てから佐賀医科大学に再入学した.それまで参加していた小児科ボランティア(むらさき村,という名前だった.腎臓病などで長期に入院している子供たちに勉強を教える学生ボランティアで,会を指導する人たちは役所などとかけあって院内学級の立ち上げを主張していたけれども,私はそういった活動が嫌いで,ひたすら子供たちと遊んでいた)での子供たちとの出会いが忘れられず,佐賀医大の小児科のプレールームにも長期入院児に勉強を教える学生ボランティア(すずめの学校:よく,麻雀教室ですか?と誤解された)を立ち上げた.私を知る人ぞ知る,私の全くの計画性のなさに,結局のところ同級生や後輩たちに頼りきった活動だったのだが,それでも,まだ院内学級のなかった当時の入院児たちには何らかの貢献ができたのではないかと思う.それは良かった,,けれども,私はやはり自分のエゴからは逃れられなかった.
 当時,4,5才頃の男の子だったろうか,半乾きの鼻水がいつも顔にへばりついていた人なつっこい子で,これ以上はないと思われるような親愛の笑顔で私たちにアイスクリームを配ってくれた.お母さんが用意してくれたのだろう.きちんとビニールに包まれたアイスクリームで,それをもらった私の同級生はおいしそうにそれを食べたのだが,,私はそのアイスクリームを食べることができずに,,あとで,ゴミ箱に捨てた.私たちボランティアには子供たちの病名が知らされていなかったので,もしや,と疑心を持ったのだ.
 ゴトン,とゴミ箱に落ちたアイスクリームの音は,今も私の耳の奥に残っている.結局のところ,これが私の本姓なのだろうと思う.自分のエゴからは一生離れることはない.
posted by トミタ ナオヒデ at 21:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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