富田直秀(Naohide TOMITA)     e-mail: tomita.naohide.5c kyoto-u.ac.jp  ←を半角に変えてください。


Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

E-Mail: tomita.naohide.5c@kyoto-u.ac.jp
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2012年03月23日

自分ができることは人もできる?

 昨日の夜,学生たちと四方山話をしていて,一つ思い出したことがあった.中学生の頃,記憶力の極端に弱い私は,歴史の年代や人の名前は読んでも書いてもどうしても憶えることができず,社会はいつも落第点を取っていた.ある日,社会の先生が採点した答案を配りながら「テストの点数はみな平等につけているが,富田は答えが違っていてもよく考えて書いていたので少しだけおまけした.」と,皆に言った.答案を見ると,確かに,少しだけ,加算されていた.
  今,教育者の立場から学生をみると,「どうしてこんなことができないのだろう.できないのではなく誠意がないからだ」と思ってしまう時がある.たしかに京大生は,できるはずだ,と強く言えばできてしまう場合も多い.そーれみろ,やればできるじゃないか,と教師は満悦する.けれども,できるかできないかでレベルを判断する「評価」とは,自分ができることは人もできるはずだ,という教師側の傲慢と,それぞれの学生が飛び抜けてできる何か,を探し出してやる教師側の誠意の欠如の結果でもあるのだ.もちろん,ある客観基準にしたがった「評価」は大切だが,それで誠意の有無や人の可能性までも判断してしまってはいけない.評価はモチベーションを高めるための一つの道具にすぎない.
  私はすっかりと忘れていた.中学生のころの先生のあの一言と、少しだけ、の点数は,本来劣等生である私を今もどこかで支えていてくれる.
posted by トミタ ナオヒデ at 08:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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