富田直秀(Naohide TOMITA)     e-mail: tomita.naohide.5c kyoto-u.ac.jp  ←を半角に変えてください。


Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

E-Mail: tomita.naohide.5c@kyoto-u.ac.jp
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2012年06月21日

まず,いいものをつくりましょう

  「まず,いいものを作りましょう」と「まず,いい論文を作りましょう」の間には,とても大きな溝がある.特にイキモノを相手とするものつくりでは,全体の動きを予測する勘と徹底した試行錯誤に始まり,徹底した試行錯誤に終わる.まず,いい論文を作っていればそのうちよいものができる,などと考えるのは,頭だけ小賢しい素人に違いない.もちろん,よい論文がよいものつくりに無関係であるわけではない,しかし,論文を成立させる合理性が,イキモノを相手としたものつくりの合理性(多様性に対峙した機能構築)とは対極にある事を知らなければ,いつまでたってもよいものつくりには到達しない,
  かく言う私も,大学における教育・研究のためにはまず良い論文を作らなければならないジレンマを抱えている.良い論文を書かなければ予算も集まらず,大学における教育義務も果たすことができないからだ.遠回りとわかっていながら論文のための研究を先行させ,予算と人を集めて徹底的な試行錯誤の体制を構築する.この試行錯誤への転換を間違えると(いや,たいていの研究者は間違えているが),研究のための研究に終始して,税金を溝に捨てる結果となる.

  日本の技術はとびぬけて優秀な勘と地道な試行錯誤に支えられているにもかかわらず,頭だけの小賢しい概念がその上であぐらをかいている.





posted by トミタ ナオヒデ at 07:50| プロフィール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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