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Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

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2013年12月30日

やりたいことをやらなければならないことにする

「やりたいことをやらなければならないことにする」
(京都大学フィールドホッケー部部誌,原稿)

部長 富田 直秀
(工学研究科医療工学分野)

  研究室が桂に移ってからは,練習を遠くから垣間見る機会も全くなくなってしまい,OBの方々からのメールで,かろうじて様子を知るのみとなってしまいました.私などが見ていて何が変わるわけでもないのですが,すでに若くはないからでしょうか,勝利の後でも不本意な敗北の後でも変わらず元気に練習をしている姿を見ていたい気がします.
  勝利,合格,受賞,,といった「実」の成果を得るためには,やりたくなくともやらねばならない場面もあります.けれども,こつこつと「質」の高い創造を行う現場では,「やりたいこと」と「やらなければならないこと」が自然に一致しているように思います.最近,仕事の関係で桂にある京都市立芸術大学に頻繁に脚を運ぶようになったのですが,ここの学生や先生方に接していて驚愕するのは,「やりたいこと」と「やらなければならないこと」の一致が実に自然であることです.やりたいことがやらなければならないことであるような一生を過ごす人は,芸術家であってもごく一部なのでしょうが,しかし少なくともここには「いったい自分は何がやりたいのだろうか」という徹底的な問いかけがあります.
  フィールドホッケー部が「実」としての勝利を目指すことは当然ですが,同時に,フェアであること,独善的ではないこと,誰も虐げられていないこと,,といった「質」の高さを維持するためには,部員のそれぞれの「やりたいこと」が「やらなければならないこと」と一致しているのがまず基本であると思います.もちろん,そのためには個人それぞれの自己への問いかけとともに,それなりの社会の成熟が必要だと思います.
便利で豊かになった現代においても,依然としてやりたいことができずに苦しんでいる多くの人がいる一番の理由は,実は,何をしたいのかが見失われているからではないでしょうか?少なくとも先進国における貧しさは,物質ではなくモチベーションの欠如にその源があるように思います.私が,勝利の後でも不本意な敗北の後でも変わらず元気に練習をしている部員の姿を見つめていたいのは,それが「実」のみならず「質」的な発展を目指す日本の象徴であるように感じるからかもしれません.




posted by トミタ ナオヒデ at 17:13 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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