富田直秀(Naohide TOMITA)     e-mail: tomita.naohide.5c kyoto-u.ac.jp  ←を半角に変えてください。


Dr.Tomita

プロフィール

富田直秀(Naohide TOMITA)材料工学出身。もと整形外科医。現在は医療工学、デザイン、再生医療、バイオメカニクス、バイオトライボロジーなどの研究をしています。

研究とは切り離しておりますが、学生の頃から少しずつ創りためている文章、絵、写真なども公開しています。興味のある方は右のMENUからお入りください。

E-Mail: tomita.naohide.5c@kyoto-u.ac.jp
(@を半角に変えて下さい。たくさんのメールをいただいており、お返事できない場合が多いと思います。申し訳ありません。)

2010年08月04日

ホッケー部、部誌原稿

ブログに手が回らないため、京大ホッケー部部誌に書いた原稿を転載いたしまする。申し訳ない。関西リーグ1部で活躍していた京大ホッケー部は、今年2部に転落してしまいました。残念!!


       「得」

          部長 富田 直秀
            (工学研究科医療工学分野)

 私は遠距離通勤者ですので,今でも週の半分は研究室に寝袋で寝泊まりをしています.たいへんでしょう,と,よく言われるのですが,本人は実に気軽なもので,特に早朝のジョギングは私の日々の生活に大きな功利を与えてくれます.功利とは,何がどれだけ「得」であるかを基準に行動決定を行う功利主義者(utilitarian)が好んで使う言葉で,健康,幸福感,大学ブランドや人の命にまでその平均的な「得」の度合いが定量的に設定されます.早起きは三文の得,とはまさにこの功利主義的な表現なのかもしれません.
 さて,早朝の農学部グラウンドをてくてく走りながら大文字山や周りの木々を眺めると,無数の鳥の声が京都の広い空にネットワークを形成しているのを聞き取ることができます.自然に囲まれた大学は無数にありますが,都会的な自由と質の良い情報,そうして情緒ある安全な街に囲まれた京大は,世界でも有数のすばらしい環境の中に在るのだと思います.
 京大にストレスがないわけでは決してありません.いや,むしろその自由の代償として京大生諸君は一般大学生よりも大きなストレスの中にいるのかもしれません.けれども,京大に学び,この農学部グラウンドに共にプレーをする仲間がいて,応援する友人やOBや監督、コーチがいることの功利はまさに「有り難い」ほどなのだと思います.もともと,人の「功利」とはエネルギーや運動量のように保存されず(つまり,誰かが得をした分だけ誰かが損をする,という関係ではなく),常に相対的にしか判断することができません.おそらく,就職などで京都を離れてみて初めて,京大生やホッケー部員であったことの幸福に気づくのだと思います.勝つことは,,もちろん大切な礎ですが,いったい何が本当の功利なのか,と考えてみますと,共通の目的を持ってこの環境の中に精一杯の生活を送ること,それ自体がとてつもなく大きな「得」であるのだと思います.
 要するにこの文章では,「二部転落残念,しかし,落胆するな」と言いたいだけなのですが,格好をつけてこのような回りくどい表現になってしまいました.諸君が頑張り,私たちが(心の中だけですが)その応援をすることによって,だれもが得をしているのだと思います.
posted by トミタ ナオヒデ at 01:32| 喫茶室(創作、笑い話、その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月29日

人生ストレッチ体操

人生ストレッチ体操

            京都大学工学研究科 富田 直秀

基本:
○むりをしない(気持ちの良い痛さのところまで)
○息を止めない(自然な息で)
○最初だけ力を入れて,次に力を抜いて20数えます
○右の次は左(左右対称に)

1. うなだれストレッチ:
首を右下に曲げて,両腕・肩の力を抜いて頭の重さでうなだれます.次は左下.
(背筋の上部を伸ばします,肩こり対策に)

2. ナルシストレッチ:
胸を張って,顎を後ろに引いて,背中から腰のラインを前方に凸につき出します.
(こんな芸人いますね,脇を空けるのは邪道です.背腰のラインは美しい姿勢の基本)

3. ウルトラマンストレッチ:
右腕を肩から水平に左側に折ります.右肘を左腕で十の字に支えます.次は左腕.
(なぜ最初からス○○○○光線を使わないのか。その道に詳しい学生によると、決め手はじっくり相手を見てから使うのだそうです)

4. お手上げストレッチ:
右腕を真上に上げて,左手で右肘を左後方に引きます.次は左腕
(無理をせず,時には積極的に負けましょう)

5. 右派・左派ストレッチ:
4と同じ姿勢で,右腕を右耳に押しつけたまま上体を左に傾けます.まず力を入れ,次に左手の重さで右腕を引っ張る感じで右の側腹筋を伸ばして下さい.次は左腕.
(一方に傾きすぎないよう,,)

6. 右前・左前ストレッチ:
右脚を左脚の前にクロスさせ,膝を伸ばして両手をなるべく下に下げます.次は左脚.
(左前でも簡単には倒れません)

7. ひねくれ者ストレッチ:
両脚を前に伸ばして床に座り,右の足を引きつけて膝を立てます.
次に上体をひねって左肘を右膝の外側につけて膝を内側に押します.次は左の足.
(苦しいけれど誇り高い,ひねくれ人生)

8. ゴマすりストレッチ:
両足をそろえてしゃがみ,左足の甲を床に着けます.
右足の踵を床につけたまま.上体を膝に押しつけて両手を前に突き出します.両腕を外側にねじって10秒,内側にねじって10秒.次は左の踵をつけて.
(最後はやっぱりこれですね,だれにでもアキレス腱はあります)

                                番外:どうにでもストレッチ
(これは少々きついストレッチですので、現場(清風荘学生サロン http://www.keikikai.jp/salon/seihuso.pdf)で公開します)

それでは
posted by トミタ ナオヒデ at 14:41| 喫茶室(創作、笑い話、その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月26日

にじ

質素に過ぎたクリスマスイブの次の日の朝.

出勤に出た夫が駅から空を見上げると、四角く区切られた空に虹がかかりはじめた.
携帯電話を取り出して,妻に
「にじ」
とだけメールを送る.

虹は.しだいにその色を増して青白い大空を南に向かって静かに渡りだす.こんなに大きくはっきりとした虹は初めて見る.妻はこれを見ただろうか.せめて漢字変換をしておくべきだったか,にじ,だけでは二時だか二次だかわからんだろう.

「あっ!ほんまやー いつもあそこにかかるなあ,にじ」
と妻からの返事.
そうだ、家から見るといつもあの山の上に虹が架かる
虹は見上げる人によって,その場所も色も違って見える.同じ所に住んでいるから,いつも同じ虹を見るのだ.

まあ,これがクリスマスプレゼントみたいなもんやな.
と夫は心の中で思う.

家では,メールを送り終えた妻が台所の窓を閉めて食器を洗い始める。
「疲れるやっちゃな.ほんまに.」
と、小さなため息。




posted by トミタ ナオヒデ at 11:13| 喫茶室(創作、笑い話、その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月08日

なんのために勉強をするのだろう

「なんのために勉強をするのだろう」と題したこの文章を書いたのは、ハワイで行われた医療関連の学会の夜でした。懇親会の喧噪を避けて海岸に夕日を見に行くと、この文章の最初に書いたように、大きな木の小枝で、本当に小鳥たちがおしくらまんゆうのような動作をしていました。寝ころんでいた私の脚に小鳥が寄ってきたのも本当です。

 特に意図があって書いた文章ではありません。私が臨床医をやめる前に、アルバイトで勤めていたある高級老人病院での経験が影響しているのかもしれません。そこでは、元社長、元裁判官といった人たちがベットに寝たきりになっていました。今と違って、当時は失われた機能を少しでもサポートするのが良い看護だとされていたので、金銭に恵まれた人ほどかえって早くに自立を失ってしまいました。かつて知性の窓口になっていたであろうその目と表情はうつろになってしまっていましたが、しかし、それでも目の光の奥には今も知性が隠されているのだ、と、そう思いたかったのかもしれません。

 蛇足ですが、創造性とは、頭の中に蓄積している「しくみ」と目の前にある「しくみ」との類似性を発見することに始まる、と私は考えています。表向きの教育成果は「いかに物事の違いを正確に知っているか」でテストされますが、私は個人的には「いかに物事のしくみの類似性を発見し、そのしくみを使って予測し、行動に結びつけることができるか」が本当の教育成果だと考えています。物事の違いを正確に言い表したり、物事を広く知る能力、そうして行動力は年をとると急速に失われますが、いったん得た物事のしくみや知恵は、どんなに年をとっても、認知症になっても寝たきりになっても失われないのだ、と私は信じたいのだと思います。

 しかし、すべてが幻想の世界の出来事です。











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posted by トミタ ナオヒデ at 11:20| 喫茶室(創作、笑い話、その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月10日

「摩耗の問題」

再生研時代に書いた、わらいばなし、、のつもりです。
剣道のお師匠、E殿。申し訳ない。



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posted by トミタ ナオヒデ at 13:34| 喫茶室(創作、笑い話、その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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